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なほものはかなきを思へば、あるかなきかの心ちするれじぇんどおぶじゃぱんの日記といふべし
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お久しぶりです、いなべです。

更新さぼると本当手つかずになりますね・・・反省。
そしてこれをまだ見てくださっている方がどれだけいらっしゃるのか・・・。

ネタバレ有の衣装レポート、今回の更新は前回おしらせしました小物たちの紹介です!


側近のブローチです。
金色でビーズやら羽やらたくさんついて豪華です。


月のモチーフです。周君と二人で作りました!
かぐや一家についてたのですがおわかりいただけましたか?
それぞれ黒いモチーフに銀のスタッズがついています。おしゃれ~☆
流星(かぐやの簪)、六角形(かぐやの母のペンダント)、ハート(かぐやの父のペンダント)の3種類がありました。
なんとなく「月の世界の身分証」みたいな感じなのかなー、と妄想しながら用意しました。


ラストは細身の赤いベルトです。革に鎖が留め付けられているデザインです。
本編では、かぐやの帯締め代わりに使いました。
もともと空いていた穴ではぶかぶかすぎて、思いっきり細くなるように修正したのはここだけの話です、ええ。

と、いうわけで小物紹介でした~。

とりあえず、衣装レポートは今回で終了になります。
ブログ自体はいつでも見続けられますから、思い出に浸りたい時にはぜひともご利用くださいませ。

最後に、この素晴らしい芝居を作る機会を与えてくださったプロデューサー、無茶な衣装案に理解を示してくれた演出部、膨大な衣装を共に格闘してくれた衣装部のみんな、「役者が衣装に合わせろ!」と暴言を吐いたにも関わらずニコニコ着てくれた役者の皆様、ほか全ての参加者の方々に感謝を申し上げまして、終わりのあいさつに代えさせて頂きます。

「なほものはかなきを思へば、あるかなきかの心ちする蜻蛉の日記といふべし」
蜻蛉日記からとったこの一文、舞台はたとえ一瞬で儚いものであったとしても、お客様一人ひとりの心のどこかで残り続ける舞台でありますように。

では、またどこかの舞台でお会いいたしましょう。

第103回もりげき八時の芝居小屋
「レジェンド・オブ・ジャパン」
衣装部チーフ 稲邊弘康
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ネタバレ有りの衣装レポート、いよいよ最後の人物紹介になりました。

巷で人気のあの方ですよー。


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[側近]
"天雷様"の側近として、朝廷軍をも操っていたたものの正体は、かつて赤鬼のために自らを犠牲した青鬼でした。
天雷の側近→教えを広める→宣教師だ!となり(実際は劇中での布教キャラは笠地蔵ですが)、いわゆるキリシタンとかバテレンとか南蛮風といった、戦国時代くらいのキリスト教信者の一例を再現してみました。
この劇では唯一ちゃんとした洋風の服装をした人物です。
この頃の南蛮人の服装は、ラッフルと呼ばれる巨大なひだ襟を付けることが流行していたのですが舞台では動きにくかろうということで割愛。
ただし手作りのズボンは、戦国時代にもたらされたと言われるビロード(これもポルトガル語由来)地を用いて作ったりとこだわってみました。
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と、いうわけで青鬼です。
戦国~安土桃山時代当時(16世紀)のヨーロッパは、ルネッサーンス!
大航海時代によりアジアにポルトガル人やスペイン人が交易や布教のためになだれ込んだ時代!
ゴシック建築、宗教改革、コンキスタドールに香辛料交易でルネッサーンス!

・・・と、いうわけで青鬼です(仕切り直し)。
初演の時と大きく姿の違う衣装案の一人です。

上着のマントは借り物でかなり長身の拓にも結構大きいものでした。殺陣で動きやすいように、めくり上げて固定。ワイシャツにはレースをつけてみました。
ズボンはゆったりとしたシルエットにしました。ウエストにはゴムが入っているので、それを隠すために兵児帯を巻いてみました。ブローチもついていて、さりげなく豪華です。


メイクプランの時の様子。帽子はいなべの私物です。
青のアイシャドーをいれて、クールなイメージにしてみました。
拓自身がこういうメイク向きだということもありますが、コミカルな演技とのギャップを目指したものです実は。

マントを翻す青鬼の姿に、胸キュンする女子が後を絶たなかったとか。

さて、これで人物紹介は終了です!
少しお休みしてから、ひとつひとつのアイテムを紹介できたらと思います~。

いなべ
ネタバレ有りの衣装レポートも残り2人となりました。
今回は、この方ですよー。


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[かぐやの母]
かぐやを心配し、物語の最後には夫に離婚届をたたきつけたかぐやの母。
こちらも父と奈良時代くらいの、大陸の影響を受けている時代の女性の衣装から発想を得ています。
乙姫や天女をイメージして、水色を中心とした色合いでまとめています。
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というわけで、かぐや母です。かぐやに負けず劣らずの存在感!
実は乙姫様~な感じで、裳(も。スカートの方)と袍(ほう。上半身の方)という、飛鳥~奈良時代の女性の上下の衣装を(厳密にではないですが)再現してみました。
上下とも生地はサテンでキラキラしています。裳の色合い(青、赤、水色、灰色)は生地の反射するせいで灰色が白に見えてしまい、図らずももトリコロールに見えてしまっていたのは秘密です。

下には、袖無しの半襦袢とスパッツを着ています。
上には天女には必須の要素、ショールも着用。
こちらも水色の透ける生地で優雅にまとっていただきました。ちなみに、当時は比礼と書いてひれと読むものだったらしいです。


そして、メイクプランの図。
本番にはもうちょっと割り増しで濃かったと思います。
髪型は、後ろに一つまとめにした後銀の水引で彩りました。
そして襟元のピンクのレースはかぐやの襟にも同じようについています。

続きから、おまけショットが見られます!
ネタバレ有りの衣装レポート、今日は強烈な印象を残した彼の登場です。


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[かぐやの父]
かぐやを救出するために、巨大なミサイルを落とした貫禄のある(?)タヌキ親父。
かぐやの父は奈良時代くらいの、大陸の影響を受けている時代の男性の衣装から着想を得ています。
頭上の冠(かん、かんむり)が、それっぽい感じでお気に入りです。
袖口や襟が迷彩であしらわれているのは、軍人→迷彩柄という連想によるものです。
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と、いうわけでかぐやの父です。初演の時とテイストが似ている衣装案の一人です。

上は詰襟(つめえり)で筒袖(つつそで)の装束を自作しました。
中はあまり見えないので、黒っぽいスラックスと革靴です。
ちなみに、奈良時代の装束には石帯(いしおび)と呼ばれる、現代のベルトとほぼ同じ形状のものが既にあったんだとか。すげえー。

そして黒い冠を作成。
始めに取り掛かった衣装がかぐやのキモノドレスであることはお話ししましたが、小物系で最も早く取り掛かったのはかぐや父の冠でした。

というわけで、今回は冠の作り方をご紹介します~。

まずは、芯材となるダンボールの切り抜きから。

採寸したデータを元に切っていきます。

そして次は布を張る作業。
本来なら絹や紙を使うらしいのですが、今回はフェルトで代用しました。
ダンボールとフェルトで工作します!金額的にも安く済みますね。

裏の部分にも接着剤ではっていきます。


全部張ったところ。
ここからフェルト同士を糸で縫い合わせ完成です(これが結構力仕事でした・・・)。

そしてサングラスをかければ。

かぐやの父(頭部)のできあがり!頭を結ぶ紐は掛緒(かけお)と言って、これも烏帽子と同じく白の紙紐が正式なんだとか。
と、いうわけでそれに倣って白い紐+ヘアピンで固定してみました。

そしてかぐやの父と言えば、あのタヌキメイク!

写真はメイクプランの時のものです。なぜかこんな表情ですが・・・。
ペンシルアイライナーで目の周りをぐるっと塗りました。
本番では舞台メイク用のリキッドタイプを使用したので、くっきりはっきり真っ黒でしたね!
本番前の衣装チームには、この目の周りを塗る作業がアトラクションの一つだったとかそうでないとか。

いよいよ残り二人の衣装レポート!
このまま突っ走っていきますぜ!

いなべ

一日お休みしました衣装レポート、今日も続いていきますよー。

今日は話題のこの人です。


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[金太郎]
 わずか1シーンのみの登場の金太郎、その1シーンのために衣装案を考えてみました。
 一般にイメージする金太郎像としては、まさかりを担いで「金」の文字が入った金隠しをつけたおかっぱ頭ですが、それを舞台で正確に再現すると露出度が色々と大変なので、出来るだけ露出度を控える方向でイメージしました。
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金太郎です。写真は金隠しをつけたもの。
本番では、下はふんどしで、上に柔道着を着ました。何故柔道着を着たかというと、ジャスティンがご覧のとおり細マッチョなので、カッコよく見えてしまったからです(笑)。
髪型は、ぴっちり真ん中分けで可愛くしました。

ちなみに、金隠しの金の字ははぐちゃんに、メイクと髪型は周君に担当してもらいました。
たくさんの人に支えられて作られています。

そして、次の人は…!?
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公演情報
もりげき八時の芝居小屋第103回
八時の芝居小屋制作委員会プロデュース
「レジェンド・オブ・ジャパン」
作:・演出 沼邉茂希

日時:2008年11月25日(水)~27日(金)
19:30開場 20:00開演
料金:前売1,000円/当日1,200円
会場:盛岡劇場タウンホール

主催:八時の芝居小屋制作委員会
共催:(財)盛岡市文化振興事業団/盛岡市/盛岡市教育委員会/岩手県演劇協会/盛岡演劇協会
八時の芝居小屋?
盛岡劇場地下のタウンホールにて、夜八時に開演する演劇公演です。
 “はちしば”の通称で親しまれる「もりげき八時の芝居小屋」は、良質のお芝居を手ごろな料金で、仕事帰りにも立ち寄れる夜8時から上演する演劇公演です。
 劇団の枠を超えたキャスト・スタッフによるプロデュース公演やアンコール公演などを企画・上演し、地元演劇の新しい観客の掘り起こしも目指しています。 
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